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愛するということ
愛するということ (JUGEMレビュー »)
鈴木 晶, Erich Fromm, エーリッヒ・フロム
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教員ドットコム 教育関連おすすめレビュー


様々な方面で活躍されているメンターの方のお話を紹介していきます。

速読法と記憶法
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    ■今週のメンター
    ■速読法と記憶法
    ■栗田 昌裕
    ■ベスト新書
    ■著者紹介
    1951年、愛知県生まれ。医学博士、薬学博士。東京大学理学部数学科、同医学部医学科卒。現在、東大病院内科医師(届出診療医)、群馬パース看護短期大学教授、エスアールエス研究所所長を兼任。速読を入り口とする一八〇ステップからなる能力開発法(SRS)を提唱、インストラクターの養成や、受講会員の指導にあたる。「指回し体操」の発見者としても知られる。

    【1】 記銘と保持と想起を強化する

    記憶には、情報を記銘する力(心に正しく刻み込む能力)と、保持する力(心に鮮明に保存しておく能力)と、想起する力(自由自在に思い出す力)の3つの力が関与している。

    記憶力を高めることは、これらのすべての力を高めることを意味する。

    また、記憶には覚えてからの時間経過によって、短期記憶と長期記憶とがあり、それぞれ生理学的な基盤が異なっている。

    記憶法はこれらの生理学的な要素も考慮しながら訓練していくことが望まれる。


    【2】 記憶力を高めるコツ

    まず、対象となる情報に強い関心を持つことが必要である。興味のない人の名前は忘れやすいのと同じで、興味のない知識は定着しないのである。

    興味のないことを覚えなくてはならない場合は、自分がすでに興味を持っていることに関連づけて覚えるとよい。

    他には、これを覚えることは将来どのように役立つか、活用できるかなどと考えた上で記憶するのも記銘力を強める方法である。

    また、「覚える必要なんかないんじゃないのかな」と思うと、その途端に潜在意識が拒絶反応を起こして、記憶する作業を邪魔してしまう。「必ずどこかで役に立つ。積極的に役立てよう」と考えることが、記憶力を高めるコツになる。


    【3】 図式化すれば保持力を強くできる

    保持力を強くするには、ゝ銘の段階で、既知の類似情報との相違を明確に区別しながら記憶することと、△い辰燭鶺憶したことを早めに想起・確認して、短期記憶から長期記憶への移行を助けるようにすること、が重要である。

    複雑な情報群に接する場合はよく整理して、全体の展望がよく得られるようにシェーマ(図式)化しておくとよい。見通しのよい図式の活用は、学ぶ努力を何倍にも圧縮する効果がある。

    複雑なものをたくさん覚えている人ほど賢いかというと、そうではない。情報を圧縮して、その上で軽くなった情報を明晰に記憶しておこう。


    【4】 想起力を強化する方法

    想起力を強くするためには、記憶した状況をありありと再現できるようなイメージ力を磨くことが大切である。そのためには平素から、順序、状況、感覚、動作の4つことに注目しておこう。

    「順序」時間の流れを順序よく追って想起する訓練をする。

    「状況」記憶したときの空間的状況を隅々まで想起する訓練をしておくこと。記憶すべき内容意外に、周囲の空間の余分なこともあわせてインプットすることで、想起の際に非常に役に立つ。

    「感覚」複数の感覚のルートを想起に際して用いる。五感すべてを活かすようにするべきである。

    「動作」想起の動作を儀式化して設定しておく。



    ■選書コメント

    今週は「指回し体操」の開発者であり、また速読を筆頭としたSRS方式でも有名な栗田昌裕先生の一冊です。

    本書では、記憶力を高める26のメソッドから12のメソッドの説明が紹介されています。若干難しいと思われるメソッドもあります。栗田氏も、これはパラダイムシフトであり、進歩ではなく、進化だとし、発想、ならびに方法の新たな展開を必要としています。

    わかりやすいメソッドもあり、例えば、誇張法。荒川氏を記憶するときには、『名前が同じという連想によって東京都を流れる荒川を想起しよう。誇張のために、非常に「荒」々しい「川」で彼が溺れている場面を描きながら、水浸しで川から出てくる場面に移行し、「あれ、ここは荒川区だ」と気づく、など「空想領域に3歩」入り込んだストーリーをつくっておこう』と、具体例も面白い。

    メソッドの中には、歴史の年表の覚え方、平家物語の覚え方、英単語の覚え方など、試験勉強から趣味教養までに活用できる方法が満載です。

    確かに栗田先生の本は専門的で読みにくい部分もあります。が、栗田先生も、「腑に落ちない部分はまだ下準備ができていない時期だから気にせず読み飛ばせばいい」としているとおり、面白そうな箇所だけ読むのも十分に有益だと思います。

    | 記憶法 | 10:28 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |