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愛するということ (JUGEMレビュー »)
鈴木 晶, Erich Fromm, エーリッヒ・フロム
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教員ドットコム 教育関連おすすめレビュー


様々な方面で活躍されているメンターの方のお話を紹介していきます。

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呼吸入門 齋藤孝
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    ■今日のメンター
    ■呼吸入門
    ■齋藤 孝
    ■著者紹介
    1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科学校教育学
    専攻博士課程等を経て、現在は明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、
    コミュニケーション技法。主な著書に『声に出して読みたい日本語』(草思社、
    毎日出版文化賞特別賞)、『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス、新潮学芸賞)など。


    【1】 呼吸入門

    すべての生き物は息を吸ったり吐いたりしています。普通に生きていると、呼吸はあまりにも
    当たり前で自然な体の作用です。息の仕方を誰かに教えてもらったり、伝えたりということは、
    普段少しも考えられないことかもしれません。実はしかし、「息」は一つの身体文化なのです。

    日本人は、呼吸というものに関して、はっきりとした固有の文化を持っていました。
    今、それは急速に失われつつあります。このままではかつての優れた日本人の呼吸の仕方は
    完全に廃れてしまいます。ここで、呼吸について見直しておかなくてはいけません。

    人生の幸せ、喜びとは何かと言った時に、私は「まさに呼吸である」と確信を込めて言いたい。
    自分の生命に対する畏敬の念は、今ここにある自分の息を感じることで確かにつかみとれます。
    呼吸という精妙な生命の働きの不思議さに心打たれ、息を見つめ直すことが「呼吸入門」です。

    【2】 なぜ呼吸力か

    「エネルギー排気量は呼吸の強さ」で量られる。深い呼吸の力を持った人が穏やかに話して
    いても、そこには自ずと迫力がでる。からだに張り付いているその人の呼吸力が人間の精神力や
    行動力と深く結びついている。

    例えば、一流の役者は、立っているだけで絵になり、存在感があまりにも圧倒的でみんなを惹き
    つける。オーラが伝わってくる。それを支えているのが呼吸であり、呼吸の力が空間を支配する。

    「高い集中力が持続」でき、「心身の状態を常に一定させること」が容易になる。
    心が平静で気持ちのいい状態を維持できるようにするには、呼吸を全うさせればいい。これは、
    息を途中で止めないこと。例えば、「ムカツク」とは、みぞおちが固く胸につかえる感覚の状態。
    これは息を浅く吸ってばかりいることで、心身が平静な状態になれないのが原因である。


    【3】呼吸法の要(かなめ)

    「息をどれだけ深く長く続けることができるか」息が短いということは、脳の働きの持続力が
    短い、さらに安定した心の状態を保てる時間も短い。気が散りやすく精神が乱れやすい。
    脳味噌の働きを支えるだけの呼吸が不可欠になってくる。

    「息と動きをどれだけ連動させることができるか」テンポのいい動きは、必ず呼吸と連動して
    いるものです。呼吸のテンポは行動のテンポとなり、呼吸の強弱は行動の強弱となって現れる。
    安定した強い呼吸により、リズムが良く流れ出したら、人間は疲れない。

    「呼吸法の基本」は、赤ん坊の呼吸に戻ること。
    息がゆったり入ってきて、波が頂点に行ったらそれでゆっくり落ちて、吐き切ったら上がって
    くる呼吸をじゃませずに感じとるだけ。これが基本の呼吸法になる。

    【4】 「三・二・十五」の齋藤式呼吸法

    鼻から三秒息を吸って、二秒お腹の中にぐっと留めて、十五秒かけて口から細くゆっくりと吐く。
    必ず息を「留める」時間を置き、「ゆっくりと少しずつ息を吐く」ということがポイントになる。
    意識は丹田(おへそから指三本分下の位置)に持っていってゆったりとしたお腹で息をする。

    吸う時には、必ず、「鼻から息を」吸うようにする。呼吸は正しくは、鼻でするものだ。事実、
    鼻から吸うことで、脳に酸素がいきわたりやすく、意識は覚醒し精神は安定できる。これは、
    科学的根拠のあることなので、「口を意識して閉じること」が鼻呼吸のコツになる。

    6セット、2分間、集中して続けることから始めてみよう。このリズムが身体に
    染み込んでくると、長い時間でも楽にこのゆるやかな呼吸を続けられるようにななる。

    ■選書コメント

    今週は齋藤孝先生特集です。

    本書では、日常なんとなく過ごしているが、なくてはならない非常に重要な呼吸について、
    考える機会を与えてくれました。

    日本にはもともと呼吸文化が根付いており、それがなぜ廃れてきたのかについていも、
    紹介されています。和服や薪割りが呼吸文化を築いたことや、また、戦争や近代化による
    呼吸文化との関係等、さらに、人間関係やアイデンティティまでと興味深い話が満載です。

    第5章では、「教育の基盤は息である」と題し、教育に関しても呼吸の重要性を述べられて
    います。身体論と教育はどちらも齋藤先生の専門分野です。1997年には、
    「教師=身体という技術」世織書房も出版されています。教育に興味をもたれている方は
    5章だけでもオススメです。
    | 齋藤孝 | 12:19 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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