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愛するということ
愛するということ (JUGEMレビュー »)
鈴木 晶, Erich Fromm, エーリッヒ・フロム
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教員ドットコム 教育関連おすすめレビュー


様々な方面で活躍されているメンターの方のお話を紹介していきます。

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読書力
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    ■今日のメンター
    ■読書力
    ■齋藤 孝
    ■岩波新書
    ■著者紹介
    1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科学校教育学専攻博士課程等を経て、現在は明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション技法。主な著書に『声に出して読みたい日本語』(草思社、毎日出版文化賞特別賞)、『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス、新潮学芸賞)など。


    【1】 読書力

    日本ではいつのまにか、本は、「当然読むべき」ものから「別に読まなくてもいい」ものへと変化してしまった。これも時代の変化だ、とおだやかに受け入れてしまう人もいるかもしれないが、私はまったく反対だ。本は読まなければいけないものだ。こう断言したい。

    「読書好き」と「読書力がある」は違う。もちろん一致する場合も多いが、好きな推理小説家の作品だけを読み続けている人は、読書好きとは言えるが、読書力があるとう保証はない。「精神の緊張を伴う読書」が、ここで想定している読み方だ。作家や著者は偏らずに散っているのが望ましい。

    私の基準としては、本を読んだというのは、まず「要約が言える」ということだ。字面をいくら目で追ったとしても、あらすじや要約が言えないようでは、読書をした効果が薄いからだ。要約を条件にすることで、いつも自問するようになる。自分の読書力を向上させる目安になる。


    【2】 自己形成としての読書

    読書の幅が狭いと、一つのものを絶対視するようになる。教養があるということは、幅広い読書をし、総合的な判断が下すことができるということだ。本を読むことで、自分の世界観や価値観を形成し、自分自身の世界をつくっていく。

    また、人間の総合的な成長力は、優れた人間との対話を通じて育まれる。身の回りに優れた人がいるとは限らない。しかし、本ならば、現在生きていない人でも、優れた人との話を聞くことができる。優れた人との出会いが、向上心を刺激し、人間性を高める。

    さらに、あまりにも当たり前なことかもしれないが、考えることは、言葉で行う行為だ。一人での考え事も、基本的には言葉で考えている。言葉の種類が少なければ、自然と思考は粗雑にならざるを得ない。考えるということは、言葉の豊かさで、これは知るには読書が最良の方法である。


    【3】 自己形成としての読書2

    本を読んでいて「自分と同じ考えの人がここにもいた」という気持ちを味わうことは多い。「自分ひとりの経験ではなかったのだ」という思いが、自分の生を勇気づける。現在の自己を肯定してくれる者に出会うことによって、アイデンティティは形成される。

    実体験至上主義は、経験世界を狭くする。実体験の前に読書をしていることは、体験の質を低くするどころか高くするものだと私は考えている。先入見なしに物事に向かうといえば聞こえはいいが、あまりに知識のない状態では物事の本質をまったく見逃してしまうことの方がむしろ多い。

    人間の極端なスタイルをあれこれと知ることは、コミュニケーションの幅を広げてくれる。日常ではどうしても自分と同じレベルや同種類の人とつき合いがちだ。その方が負担が少ないからだ。しかし、本の世界では強烈な人間とつき合うことできる。これは、人間の幅を広げ、器をおおきくする。


    【4】 読書力を身につける

    私が設定する「読書力がある」ラインとは、「文庫百冊・新書五十冊を読んだ」というものだ。読書が習慣化するラインがこのあたりだ。読書力が高い人は、おしなべて「文庫本時代」を経過している。また、新書は文学系とは違った、大きな知識体系への入り口になっており、知識欲を促進する。

    本を自分のものにするためには、線を引きながら読む。線を引くというのは、積極的に本の内容に関わらせていく明確な行動だ。他の人に見られてしまうかもしれないという恥ずかしさも含まれている。線を勇気を持って引く。この一回一回の積み重ねが、本を読む力を鍛える。

    本を読んでもその内容をすぐに忘れてしまう。それの対策として、本を読んだらとにかく人にすぐその内容を話す。できれば3、4人に同じ話をするようにする。そうすると、ほぼ後で使うことができるような形で記憶することができる。一文だけでも、印象に残った文章を人に話しまくるのだ。



    ■選書コメント

    今週は齋藤孝先生特集第2弾です。

    ご存知の方も多いと思いますが、あえてまた言います。サンチャゴは齋藤孝先生の大ファンです。50冊は超えました。話し出したらとまりません。今度街で会ったら試しに話題をふってみてください。しかし、その際は想像以上に火がつくので火傷に注意です。

    という私が齋藤先生入門編としていつもオススメしているのが、この『読書力』です。(※『「できる人」はどこが違うのか』もセットでオススメ)本書が私の読書でのブレークスルーポイントです。最後に文庫百選が付録でついているのですが、このリストを片手に神保町の古本屋を探しあるいたのを昨日のことのように覚えています。

    本を読んだと言うことは要約できるということである。という概念も、読書に対するスキル意識の向上となり、今、このレビューにもつながっています。

    実をいうと、年内に1度「読書会」を開こうと企画中です。読書力というコンセプトに共感されたかた、ぜひ一緒にこの力を磨いていきましょう。


    | 読書 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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