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愛するということ (JUGEMレビュー »)
鈴木 晶, Erich Fromm, エーリッヒ・フロム
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教員ドットコム 教育関連おすすめレビュー


様々な方面で活躍されているメンターの方のお話を紹介していきます。

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読書力2
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    ■今日のメンター
    ■齋藤孝の速読塾
    ■齋藤 孝
    ■筑摩書房
    ■著者紹介
    1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科学校教育学専攻博士課程等を経て、現在は明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション技法。主な著書に『声に出して読みたい日本語』(草思社、毎日出版文化賞特別賞)、『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス、新潮学芸賞)など。


    【1】 理解力の3段階

    本を読んだときの「理解力」のレベルについて考えてみましょう。まず、もっとも低いCレベルは本を読んでもすぐ忘れてしまうランクのことです。知識としては“使えない”というレベルです。いくら読んでも蓄積がない、一番大切な「頭の良さ」につながっていない場合がCレベルです。

    Bレベルは、「要約力」はあるというレベルです。要約力は、一般的に言われる意味での「頭の良さ」と比例しています。要約することができれば、物事の一番大事な骨組みをつかんで、それをはずさずに再生できるわけですから、普通の仕事はできるという「頭の保証」になります。

    要約力は本を読みっぱなしにしないで、読書ノートをつけるとか、人に話すといった訓練で高めることができます。トレーニングによって要約力を磨いていくと、道が二手に分かれます。どこまでいっても要約レベルから抜け出せないもの、要約で終わる理解力、それがBレベルです。


    【2】 目標は自分のオリジナルなものが出せること

    Aレベルの理解力とは、新たな価値を付与して、オリジナルのアイデアや提案、見方が出せる力です。速読・多読を通して、要求している理解力はまさにこれです。単に早く読んだり、たくさん読むことが問題ではありません。理解力のある本当の頭の良さを手にいれるというゴール設定が重要です。

    なぜAレベルの理解力にこだわるかというと、日常のあらゆる場面でそれが必要とされるからです。例えば、戦争、憎しみは、みな「理解が足りない」あるいは「理解することを拒否している」ところに生まれてきます。コミュニケーションの最低限の基本も理解力です。

    そして大切なのは、その「理解力」が速くなければいけないということです。目指す理解力とは、「速解力」です。明日、正解を持ってこられても意味がありません。それでは、生き生きした斬新な価値を生み出すことはできません。その場で、即、理解することが大切なのです。


    【3】 本を読む心構え

    多読するには、本を読む時間を増やせばいいだけです。私は、ソファーで読み、トイレで読み、健康器具ロデオマシンに乗るときでさえ、読みます。そればかりか、テレビをみるときもつねに本を読んでいます。「どういうときに本が読めないのか」という逆転の発想で考えてみてはどうでしょうか。

    「速読・多読」ができるようになるには、初心者のうちのある時期は本に関して金に糸目をつけない、という覚悟を持った方がいいと思います。1ヵ月に最低1万円は本に出資すると決めておいてはどうでしょうか。1ヵ月1万円以下で脳味噌をよくしようというのは、少し考えが甘いと思います。

    本がたくさんありすぎて、部屋が狭くなると言う人がいますが、頭がよくなるほうがずっと重要なのに、なぜ部屋のスペースを優先するのかという感覚が私にはわかりません。それに、本当に増えて困るというのは、10000冊くらいになってからをいいます。1000冊は大したことありません。


    【4】 本は著者が自分のためだけに時間をさいてくれること

    私が本を素晴らしいと思うのは、著者が自分のためだけに時間をさいて、丁寧に解説してくれているからです。アリストテレスやドストエフスキーを家庭教師に雇おうと思ったら、お金をいくら積んでも不可能です。第一、時空を超え、その人のところに行かなければ、話しを聞くことができません。

    それが本という形にまとまって、目の前にあります。しかも本はそうした著名な人が最高の集中力をもって、言い間違えもなく、構成も整理されてまとまった状態で提示してくれているものです。そんな機会はめったにあるものではりません。このように考えると、本はこの上ない便利な先生です。

    書店に行くと、ありとあらゆる時代、国、分野の名だたる先生がたが、私たちを待っていてくれます。一人でも多くの先生と出会い、先生の主張のいちばん優れたところを教えてもらい、自分のアイデアに生かして、新しい価値を生み出すことができるのです。考えただけでワクワクします。



    ■選書コメント

    今週は齋藤孝先生特集第2弾です。


    昨日の『読書力』は、2002年9月に出版されました。本書は2006年10月です。4年間を経た齋藤先生の進化をこの2冊からよみとることができます。

    前作ではあれほど要約力、要約力と口をすっぱくして要約だーと話をされていたのに、本書では要約力はBレベルでしかない!!と、要約力はステップ台になっています。

    このAレベルは、『コメント力』や、『三色ボールペン情報活用術』においても共通で、情報と接する際に、文脈を踏まえた上でどう自分と関わらせ、クリエイティブなアイデアを出していくかということの大切さに気づかせてくれます。


    このレビューでは、「速読」ではなく、「読書力2」というコンセプトで紹介させていただきました。ですので、速読の部分はほとんど紹介していません。しかしながら、紹介をしていないだけで本書のタイトル通りに、速読メソッドも満載です。

    本をある程度親しむと、速読法に行き当たります。フォトリーディング、栗田式SRS、特打シリーズ速読編などをご存知の方も多いと思います。誰もが一度は速読を夢見ます。本をパラパラパラとめくっているようにみえて、本人は感動して涙を流しているという光景に憧れるてしまいます。

    かくいう私もそれらを学びました。それぞれによさや、向き不向きがあります。速読に興味をもたれている方は一通り経験されるとよいかと思います。ちなみに『齋藤塾』では、ステップアップ式で速読を目指すというよりは、いくつかのメソッドを提示しブッフェ的で、合うものを取り入れるといったスタンスです。

    なので興味あるものを試すといった方法もとりやすいかと思います。締め切りを決めて読むといったスタンダードなものから、「喫茶店タクティクス『6冊30分読み込み』」といったハイレベルのものも用意されているので奥も深いです。


    読書の秋のおともにオススメの1冊です。


    | 読書 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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