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愛するということ (JUGEMレビュー »)
鈴木 晶, Erich Fromm, エーリッヒ・フロム
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教員ドットコム 教育関連おすすめレビュー


様々な方面で活躍されているメンターの方のお話を紹介していきます。

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子どもに伝えたい<三つの力>
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    ■今日のメンター
    ■子どもに伝えたい<三つの力>
    ■齋藤 孝
    ■NHKブックス
    ■著者紹介
    1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科学校教育学専攻博士課程等を経て、現在は明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション技法。主な著書に『声に出して読みたい日本語』(草思社、毎日出版文化賞特別賞)、『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス、新潮学芸賞)など。


    【1】 子どもたちに伝えるべき力とは

    子どもに本当に伝えたい、伝えなければならない力とは何なのか。これを明確にし、多くの人が伝えるべき力についての共通認識を持つことによって、朦朧として浮き足立った教育の現状から抜け出すことができると私は考えている。共通認識を持つことが、力を伸ばすために不可欠の条件である。

    世界で通用する力と言ったときに、英語やIT技術を突出して考えるのは危険である。日本が国際的に厳しい状況におかれたのは、今に始まったことではない。障害を克服することでつねに発展をとげてきた。その発展を支えた普遍的な力を見直す必要がある。では普遍的な力とはどのようなものか。

    厳しい状況に放り出されたとしても生き抜いていくことができる基礎力、普遍的な力として、<三つの力>を設定した。奇をてらった概念ではなく、誰にとってもベーシックなであるコンセプトだと考えている。これら判定基準が経験をコンセプトにしたがって反省的に捉えかし、生きる力を鍛える。


    【2】 まねる盗む力

    たとえば、いきなり言葉が通じない国に連れていかれ、放り出されたとすると、どのような力が要求されるだろうか。その社会で働いている人の仕事ぶりを見て盗むことさえできれば、身体を使った労働ならば、なんとかそのシステムに食い込んでいくことができる。

    この力が身についていれば、たとえ親切に教えてくれる人がいない状況でも、技を見抜いて自分のものにしていくことができる。現在の日本の学校教育では、教えてもらうのが当たり前になっているが、その受け身の姿勢が染みついていると、厳しい社会に放り出されたときに身動きが取れなくなる。

    支持されたことだけをやるというのでは、通用しない。積極的に貪欲な目でうまい人の技を盗む、そうした積極的に学ぶ姿勢自体を身につける訓練がどうしても必要である。


    【3】 段取り力

    段取り力も、生活や仕事のさまざまな場面で求められている力である。周りの動きを予測しながら自分の動きを段取ったり、多くの人が楽しめる場を作り上げたり、上達するための自分の練習メニューを組み立てたりするのが、段取り力である。

    段取り力は、細かくタイムキーピングすることではない。むしろ、枝葉末節は捨てて骨組みをきっちりと押さえ、大過がないようにする力である。重要なツボをしっかり押さえておくことによって、かえって融通が利くようになる。そうした自由な動きを可能にする。

    段取り力は、数学の証明問題を通しても鍛えられるし、部活動の練習を通しても鍛えることができる。総合的な学習の時間では、自分で調べる段取りをつけたり、発表の段取りを考えたりすることが、すなわち段取り力を鍛えることになっている。


    【4】 コメント力

    コメント力や要約力、質問力は、コミュニケーション能力の具体的な内実である。人の良いところに気がついて言葉にしてほめるということも、コミュニケーション能力の代表的なものだ。

    また、ある話を聞いて、的確なコメントをしたり質問したりすることによって、コミュニケーションは活性化する。話し手に対してレスポンスすることを前提にして聞くことによって、話は見に入ってくる。

    こうした力は、スポーツ技術のように、具体的に鍛えることができるものだ。対人関係能力というと漠然としてしまうが、コメント力や質問力ということならば、着実に伸ばしていくことができる。走力や跳躍力や創造性といったものと比較すると、誰にでも門戸が開かれた力である。


    ■選書コメント

    今週は齋藤孝先生特集第2弾です。

    本書は、齋藤先生の開催されている私塾「齋藤メソッド」での実践記録書です。

    この一冊で、『段取り力』『コメント力』『質問力』『スラムダンクを読み返せ!!』『実践齋藤メソッド』『教育欲を取り戻せ!』などの系譜をみることができます。

    以前に読んだときは人生指南書としての位置づけで、『「できる人」はどこが違うのか』(ちくま新書)がなかなか読みすすめることができず、解説書として本書を利用していました。

    今回は教育という観点からアプローチしました。子どもたちを育てるために、ゴール設定方法、教育課題、今の子どもたちに必要な力が丁寧に紹介されており、「なぜ勉強しないといけないのか」から、「なぜ教えるのか」「何を教えるのか」といったことを問い直し、その骨組みを考える際、本書は役立ちます。


    | 齋藤孝 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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