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愛するということ (JUGEMレビュー »)
鈴木 晶, Erich Fromm, エーリッヒ・フロム
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教員ドットコム 教育関連おすすめレビュー


様々な方面で活躍されているメンターの方のお話を紹介していきます。

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教え力
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    ■今日のメンター
    ■相手を伸ばす! 教え力
    ■齋藤 孝
    ■宝島社
    ■著者紹介
    1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科学校教育学専攻博士課程等を経て、現在は明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション技法。主な著書に『声に出して読みたい日本語』(草思社、毎日出版文化賞特別賞)、『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス、新潮学芸賞)など。


    【1】 教えるということ

    教えることの目標は、「相手を上達させること」です。懇切丁寧に説明しているばかりで、結局、生徒ができるようにならないのでは、本当に教えていることにはならないと思うのです。学ぶ側ができるようになったかどうか。これだけが教えたことの評価なのです。

    相手を上達させるためには、「練習させる」ことが重要です。ですから、教えることの中心には、「練習メニューをやらせる」ということがきます。優れた練習メニューを、繰り返し、飽きさせずにやらせることができれば、学ぶ側は間違いなく上達するのです。

    では、練習メニューをやらせるために何が必要なのか、考えてみますと、「憧れる力」「評価力」「テキスト力(素材力)」「ライブ能力」というものがきます。そして、「教え込む」時期を過ぎたら、「育てる力」により、「教える」の最終的な目標である、相手の自立を目指します。


    【2】 憧れる力

    教えることのいちばんの基本は、まず、教える相手のモチベーションをかきたてることです。相手がやる気になりさえすれば、ほとんど勝ちなのですから。では、そのために何がいちばん大事なのかというと、教える側の人間が、やろうとしていることに恐ろしいほどに憧れを持っていることです。

    ヘーゲルの言葉に「欲望は模倣される」という言葉があります。欲望は、そうした欲望を持っている人によって「かきたてられる」というのです。教育とはシンプルです。教える側の憧れが、生徒の憧れを生むのです。生徒のほうから見ると「先生の憧れに憧れる」ということになります。

    向き合って話込むばかりではなく、むしろその人自身が何かに向かって走っている、しかも上斜めの方向に突き進んでいる、さらに、その力の量が圧倒的に多いとなると、これは相当まわりにいる人を鼓舞します。「いま、自分自身には本当に憧れがあるのだろうか?」常にこの問を発してください。


    【3】 評価力

    評価することを恐れてはいけない。学校でも会社でも「できない状態からできる状態に移る」ことを学ばなくてはいけないわけです。そして、できるようにさせるためには、「相手にいま、どのような力が必要なのかを見抜くこと」ができなければいけません。この力が評価力というものです。

    まず「いま、学ぶ側の力はこのぐらいだ」「良い状態と比べると、ここはできているけれども、ここができていない」というのを見抜く。そのうえで、できていない部分を強化するためには、どんな練習メニューが効果的かと考えるわけです。

    なおかつ、学ぶ側が伸びていくためには、どこが悪いのかをわからなせなければなりませんが、その際にただ「ここがダメだ」と言ってしまうのは良くない。良いところ、悪いところを腑分けして、相手がやる気をなくさないようにそれを伝えていく、「コメント力」も必要とされます。


    【4】 ライブ能力

    教育というのは、ライブ感がないと、最終的にはダメだと思うのです。優れた、カリキュラム、練習メニューを持っていたとしても、相手をノセていくという面がないとなかなかうまくいかないものです。場の空気を感知して、臨機応変にメニューを切り替える。これがライブ感です。

    そして、現場では、テンションの高さが必要です。「もうおれは肚を決めた、勉強しないかぎりはてこでも動かん!」「なんとしても上達させてみせる!」というテンションの高さを出しましょう。そこにいる人たちの意識を揺り起こして、緊張感を高めていくためには絶対にこの高さが必要です。

    教える前段階に、相手の意識のレベルを上げることが重要です。多人数を教える場合、問題になるのは能力差ですが、実は、意識レベルの差のほうが大きいのです。活性化していればたいがいのことは大丈夫なのです。意識レベルは、突つかないとあがりません、場を感知し、ノセていきましょう。


    ■選書コメント

    今週は齋藤孝先生特集第2弾です。

    齋藤先生を以前納税者リストで拝見したとき、職業が「タレント」となっていました。テレビにもよく出演されているので芸能人と思われているかたも多いと思います。もしくは、、もともとの火付け本が『声に出して読みたい日本語』ということで、日本語専門家と思われているかと多いかもしれません。

    もしかしたらですが、サントリーの「DAKARA」のCMや、徹子の部屋での健康法関係により、デューク更家さんと同ジャンル?と思われているかたもいるかもしれません。それはないか。と、前置きが長くなりましたが、実は、齋藤孝先生の専門は「教育学」です。中でも教師を育てる「教育者教育」という教育方法を専門にされています。

    その「Teacher of the Theacers」が教育方法についてもっとも力を入れた一冊が、本書です。教師に必要な力はなにか、そして、その力を育てていくにはどうしたらよいのか、というテーマを「5つの力」の切り口で学び取ることができます。

    私自身、以前は、「どのように教えたらわかりやすいか」「どうモチベーションをあげていくのか」という2つの観点でしか教えるということを考えていませんでした。しかし本書により、教えるにあたっての心構え、そして、練習メニューの大切に気づかされました。

    小手先ではなく、教える事の本質を見据えた本書は、学校だけなく、会社、親子関係においても、教えることに興味のある方すべてに大オススメの1冊です。


    | 齋藤孝 | 19:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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