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愛するということ (JUGEMレビュー »)
鈴木 晶, Erich Fromm, エーリッヒ・フロム
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教員ドットコム 教育関連おすすめレビュー


様々な方面で活躍されているメンターの方のお話を紹介していきます。

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間違いだらけの学習論
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    ■今日のメンター
    ■間違いだらけの学習論
    ■西林 克彦
    ■著者紹介
    1944年生まれ。愛媛県松山市出身。東京工業大学理工学部、東京大学大学院教育学研究科博士課程中退。宮城教育大学教育学部教授。

    【1】 できる人とできない人の違い

    できる人は対象を理解していたのに対し、できなくなっている人は丸覚えです。できなくなっている人でも、全く何もかもできないわけではありません。

    二次不等式で言えば、できなくなっている人も、根の公式や不等式の基本的な演算までできないわけではありません。ただ6条件を丸覚えしていたので忘れてしまい、それらの開放の関係が混乱してしまっているのです。できる人は、その点をグラフ的に従え、必然性をつけて理解しています。

    これは、知識に不備があるのでできないのだ、それを補えばできるようになるのだと考えられるようになります。ある知識をいくら反復学習をしても理解にならず、定着しない理由もはっきりします。必然性をつけて理解することが必要なのです。これは、すべての学習にあてはまります。

    【2】 有意味学習と無意味学習

    有意味学習とは、「たとえ、それ自体はあまり意味のない学習対象でも、(無理やりにでも)意味づけして学習していくことです。無意味学習は、「無関連な単語を学習していくことです」。

    無意味学習は、学習材料の量が少ないほど、学習は容易です。無意味材料を学習する場合は、無理やりにでも有意味化しておくと、学習が容易になります。有意味学習の際はその有意味さをはっきりさせておくと、学習が容易になります。

    学習対象を有意味化したり、より有意味さをはっきりさせたりすると、学習対象の量はその分だけ増加します。学習対象の量は増えても、有意味化して学習したほうが、結局は、よく学習できます。

    【3】 有意味化

    例えば、「クジラ」と「財布」といった無関連な単語の対が、多く並んでいたとします。多ければ多いほど何と何が対であったかなど覚えにくくなります。しかし、これらの対を記憶する際に、クジラの皮で作った財布をイメージしておくと、「クジラ」といわれた時に、「財布」と反応しやすいでしょう。

    パウワーが行った鉱物の名前を覚えさせる実験では、被験者を二つの群に分け、1群にはランダムに鉱物名を与え、他の群には樹系図敵名階層構造を持たせて、それらを与えると、学習対象を組織化して与えられた被験者の方が再生率がよくなるというのです。

    ブランスフォードの実験では、「眠い男が水差しを持っていた」「太った男が錠を買った」等、特定の特徴を持った男の行動をいくつも覚える時に、「眠い男がコーヒーメーカーに水をいれるために水差しを持っていた」と特徴と行動に必然性を加える(精緻化)と暗記が容易になることを明らかにしました。

    【4】 認知構造

    学習というのは機械的なもので経験させればよいのだ、とは考えられない。学習には認知構造がかかわっています。学習内容が、知識の枠組み(種に固有な生まれつきのものと、後天的に経験の中から獲得したもの)に合致するときに学習しやすいのです。

    対比知識や階層的知識は、一見、構造的な知識形態のように見えます。しかし、必然性がついておらず、理解されていないなければ、バラバラの知識の寄せ集めと、さほどかわりません。例えば、「風は、高気圧では右回り、低気圧では左回り(北半球)」などはすぐに忘れてしまいます。

    が、ある部分が理解されたり必然性さえつけば、急速に理解が進むとう有利な点があるので、それを利用することで、構造化された知識に近づきやすいものにすることができます。



    ■選書コメント

    今週は「勉強法」特集です。

    効果的な学習方法を認知心理学からアプローチで、学習方法の1つ1つが実験による裏づけがされており(その分専門書的な要素が少し読みにくいところはありましたが)、新しい発見がたくさんありました。

    エビングハウスの忘却曲線や、パブロフの実験にはじまって、オースベルの先行オーガナイザーや動機付け、学習と賞罰など、教育心理学でおなじみな内容がわかりやすく解説されています。

    本書で繰り返し述べられているのは、「学習内容の必然性」です。できるだけわかりやすい教科書を探すといったことからはじめていきたいと思います。
    | 勉強法 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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