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愛するということ (JUGEMレビュー »)
鈴木 晶, Erich Fromm, エーリッヒ・フロム
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教員ドットコム 教育関連おすすめレビュー


様々な方面で活躍されているメンターの方のお話を紹介していきます。

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畑村式「わかる技術」
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    ■今週のメンター
    ■「わかる」技術
    ■畑村 洋太郎
    ■講談社現代新書
    ■著者紹介
    1941年、東京生まれ。東京大学工学部機械工学科修士課程修了。東京大学大学院工学系研究科教授を経て、工学院大学国際基礎工学科教授。東京大学名誉教授。専門は失敗学、創造的設計論。ナノ・マイクロ加工学、知能化加工学。2001年より畑村創造工学研究所を主宰。02年には特定非営利活動法人「失敗学会」を立ち上げ、初代会長に就任。

    【1】 「わかる」とはどういうことか

    私たちは、自分の周りで起きている事象と、自分の頭の中のテンプレート(型紙)とを無意識のうちに比較しています。そして、一致していることが見つかったときに、「わかる」と感じ、一致していることが見つけられないときに「わからない」と判断しています。

    たとえば、「リンゴがある」とわかるのは、過去の経験から、形や味、あるいは香りや触感などから「リンゴとはこういうものだ」という自分なりのテンプレートを持っているからです。

    ほとんどの人は、日常の自分の周りの事象を「わかっている」という感覚でとらえているはずです。それは、日々の繰り返しや、過去の経験から、私たちが、頭の中にテンプレートを持っているためです。

    【2】 新たなテンプレートの構築

    新しい事象に触れる場合は、最初は「わからない」という現象が起きます。それは、目の前の事象にうまくマッチするテンプレートが頭の中にできていないからです。

    こうした場合に、そのことに興味を持ったり、理解できないことに不満を感じた人は、目の前の事象を理解しようと検討を始めます。そして、自分がすでに頭の中に持っている要素や構造を使って新しくテンプレートをつくることで理解しようとするのです。

    わかりにくいのは、中身を理解するためのテンプレートがないからです。しかし、理解のためのテンプレートはなくても、テンプレートを新たにつくるために使える種(要素や構造)ぐらいは誰でも持っています。わかるために最も必要なのは、種の使い方を知ることなのです。


    【3】 まず身につけておくべきもの

    「暗記は必要不可欠」そもそも、何もない、まったくゼロの状態から何かを生み出すことはできません。物事を理解することも同じで、自分の中に理解するための必要な要素となるものを最低限持っていなければ、これを使ってテンプレートをつくっていくこともできません。

    基礎的な知識は暗記によって頭の中に入れてしまいましょう。2の累乗や、ルートも10くらいまで、漢字や英単語だってマニアックなもの以外、また、「百人一首」や「いろはがるた」などはともかく覚えておいたほうがいいに決まっています。

    同時に百マス計算に代表されるような「数と親しむ」ことや、物事観察して数として把握する「定量化訓練」などを訓練します。こういう基準があればそれ自体がテンプレートになり、またこれをうまく加工して使えば、これまでわからなかったことがわかるようにもなります。

    【4】 「わからない」けどつくりだす

    大切なのは新しい問題に出会ったときに、引き出しの中にあるものをどのように組み合わせて解決すればよいのか、さらにその組み合わせでよいのかを、試行錯誤を通じて解決していくことです。

    試行錯誤の訓練を繰り返すうちに、正しい解決法を選択するスピードもどんどん速くなります。思考のショートカットができるようになり、判断力が増します。

    自分の力でテンプレートをつくる訓練を続けていると、今度はテンプレートを自在に使い、創造につなげることもできます。こうした人の頭の中では、事象をきちんと分析できる能力も養われてきているはずです。





    ■選書コメント

    よく読書法などで、わからない箇所は、難しすぎる本は読まなくてもいい等のやりかたが紹介されています。いやいやそうは言ってもなんとか読んでやると、時間を費やした(理解にかけた時間ではなく、単純に読書スピードがおそかった)本も何冊かありますが、振り返ってみるとほとんど記憶に残っていません。

    わかりやすければ何でもいいのか、分かりやすい本だってほとんど覚えていないぞ。というケースも確かに多々あります。しかしながら、そもそもわからなかったものは、どんなケースにおいても、覚えておくことができないように思います。まずは、「わかる」が大前提というのは確かなようです。

    「わかりたいもの」、「わかるべきもの」の設定できたときは、本書は有益な一冊です。
    | 勉強法 | 10:34 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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